名前に「フウロ」とつく高山の花といえば、多くの人はハクサンフウロを思い浮かべると思います。夏の高山で薄いピンクの小さな花を咲かせるハクサンフウロは私も大好きな花の1つ。名前のフウロは「風露」。花についた朝露が風に揺られる様子をあらわしているそうです。風情があります。
ハクサンフウロはフウロソウの1つ。フウロソウは自生している場所によって「〇〇
フウロ」といろいろな種類があるいます。ハクサンフウロはもちろん白山。それ以外にも、イブキフウロやエゾフウロといろいろありますが、この夏、「カイフウロ(甲斐風露)」と「タカネグンナイフウロ(高嶺郡内風露)」に出会えました。フウロソウの特徴である5枚の花弁や花弁の脈は共通していますが、花の形や脈の模様が違っていて個性を感じます。カイフウロは大菩薩嶺、タカネグンナイフウロは北岳で見られました。
また「フウロ」とつかないフウロソウもありますその代表が「ゲンノショウコ(現証拠)」。薬草として知られています。山麓のお土産屋さんなど、乾燥させたゲンノショウコが売られているのを見たこともある人もいるでしょう。茎に毛が生えているのが見分けのポイントです。
ハクサンフウロ(左/上) カイフウロ(右/下)
タカネグンナイフウロ(左/上) ゲンノショウコ(右/下)