チングルマとチョウノスケソウ

チングルマもチョウノスケソウも、高山に咲く小さな白い花。どちらもよく似ていてぱっと見は同じに見えます。チングルマは夏の間色々なところで見ることができますが、チョウノスケソウはちょうど今の時期、梅雨時期に咲きます。先日、北岳の頂上付近の岩稜の斜面で、雨に濡れるチョウノスケソウを見つけました。

チングルマとチョウノスケソウの見分け方は、花弁の数。チングルマはバラ科の特徴の5枚ですが、チョウノスケソウは8枚あります(こちらもバラ科です)。あと、葉の形もよく見ると違います。チングルマはギザギザ(鋸歯)が切れ込んでますが、チョウノスケソウは丸いですね。

ちなみに、チョウノスケソウは須川長之助という人が発見したことで名付けられたそうです。この人は、あの「らんまん」でも出てきたロシアの植物学者マキシモヴィッチの助手で、命名はマキシモヴィッチによります。